取締役が沢山いる!

起業失敗談

こんにちは。
価値創造プロデューサーの殿木達郎です。

回を重ねるごとに多くの同情?
いやいや、多くの反響を頂戴しまして、
 とうとう前回のブログ公開後は 

「経営者、#Metoo!」 
とばかりにfacebookのメッセンジャーがパンク状態になりました。 

皆さん、同じなんですよね。
失敗という大変な思いを
たくさんしているんですよね。 

しかしそれは言わないだけ。
いや、言わないじゃなくて、言えないよね。
普通はね。絶対に。 

失敗を語るなんて
経営者失格です、と自分で言っているようなものです。 

失敗した自分に社員がついてきてくれるのか…?
周りにバカにされやしないか…? 

そんなことを考え出したら
口は固く閉ざされて、
かっこいい自分像を経営者は演じてしまうものなんです。 

ではなぜ、殿木は失敗を赤裸々と語るのか。 

それは、同じ考えをしている人がいるなら
無駄な苦労や心配をしてもらいたくないからです。 

悩んで、悩んで、人によっては
命を断つことだって考える。 

こんな能天気な私ですら、3回ほど
考えたことがありました。 

今でこそ言える話です。 

でもですね、不思議なもので
そういう瞬間に決まって
天の声が聞こえるんです。 

心霊現象ではなく…『気づき』みたいなものでしょうか。
理屈では説明つかないのですが… 

さてさて、そんな皆さんに笑いと勇気をお届けする失敗ブログ! 

今回は、摩訶不思議なことをひとつ。 

今でこそ、会社の設立は1円で。
取締役は1名でできる時代になりました。 

しかし当時(2000年)は、取締役3名以上、
監査役1名資本金2,000万が必要でした。 

金なし。
コネなし。
資産なし。 

新人殿木社長はこれをどうクリアしたか。 

クリアもなにも、最初からクリアするだけの
用意がされていました。 

正確にいうと、起業時は「神輿に担がれた」状態だったので
用意されている!との錯覚が
目の前に広がっていた、が正解です。はい。 

資本金2,000万円の謎については、別の機会でお話するとして
今回は取締役をどう選出したかについて。 

いや??どう揃えたか、ですね。 

今から思うと、まるで映画のキャスティングみたいでした。
なんて言ったって、主謀の発起人が 

『THE·プロデューサー』
『THE·芸能界社長』
そして、『謎の経営コンサルタント』。 

そこに『ヘビメタドラマーの若社長』とくれば
まあ、どう見たって社会的信用は0です。
怪しさに満ち満ちていますよね。 

怪しさ100点満点の取締役の見てくれをよくするために
選ばれた人は… 

●人格者
●会計がしっかりできる人
●お金を引っ張ってこれそうな人
●株主からの差金
●社長の片腕? 
これで9名のキャスティングが成立しました。 

そして、1名の監査役。 

「お~い、誰か知り合いおらんか~?」
「は~い、ここにいまっせ~!」 

こんな業界的なノリがノリを呼んで
『THE·芸能界社長の友人レストランオーナー』が就任。 

って、こんな人選ですよ!!
こんなん、人選って呼べますか!? 

情熱、とか、使命、とか、やりがい、とか。 

「だから俺はこの仕事がしたいんだぜ!」 

感情を揺さぶる一切の要素、0です。 

若き殿木社長の周りにあった
「0」と「100」。 

やるか、やられるか。
失敗か、成功か。 

今思えば、当時は目に見えるものでしか、
価値を見られなかったのかもしれません。 

さて、上場企業でもないベンチャー企業に
8名の取締役と1名の監査役を揃え
いよいよ出発です。 

もうね、いったいあなたの会社は
どんな会社なんですか!?って。 

しかし、当時の殿木社長はそういうものだ思い込み
何も疑念を抱きませんでした。 

結論から言うと、人格者の方以外は
数年の歳月をかけて、お辞めいただきました。 

これがマジで大変だったんです。
それぞれの取締役にお辞めいただくにあたり
それぞれのストーリーがあります。 

ここまで読んでいただけば、もうお分かりだと思いますが
いやはや、天下一品のスープに負けないくらい、
あと引くドロドロ感、100%です。 

殿木の人生において、この時期を見ずしては
語れません! 

これも別の機会にまた。   

失敗の真実:
何も知らない、会社の仕組みもわからないを、
経営者が知ってたるべき知識と学びの努力を怠ったこと。

成功のヒント:
取締役選びは慎重に。
仲が良いから、利害目的などと策略的に選ぶと
必ず厄介ごとがおきます。

人生の価値観と、仕事に対する倫理観を共感できるか。
そしてお互いに尊敬の念と思いやりの心を持てるか。
それが大事です。

決して、ノリや見てくれでキャスティングすることだけは厳禁ですよ!

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