なぜ、身の丈に合わない立派なオフィスを構えてしまうのか?

起業失敗談

こんにちは。「崖っぷち社長」こと殿木達郎です。
今日は身の丈に合わないオフィスに引っ越してしまった話です。
会社が上り調子の時は、見栄もあって必要以上に立派なオフィスにしたくなるもの。でも、それは本当にお金をかけるべき分野でしょうか?
そんなオフィス引っ越しのエピソードを書籍から抜粋しました。

いけいけどんどん! オフィスの引っ越し

起業をするとき、どんなオフィスを構えるか? それはとても重要なことですし、皆さんもいろいろなこだわりがあると思います。
名刺交換の際に、会社の所在地がどこか、まずそこに目がいきますし、会社を訪ねて来たお客様は、オフィスの外観や内装にも目を光らし、会社や経営者の値踏みをするからです。

僕が起業した当時に借りた新宿一丁目のオフィスも、外観は小洒落たビルで、七十平米ほどの広さで、ベンチャー企業がスタートアップするにはほど良い環境だったのですが、人が増え、モノが増えるにしたがって、だんだん手狭になってきました。オフィスのドアを開けると、雑然とした印象で、しばらくいると空気が薄くなっていくのです。でも、最初の数年は我慢我慢で乗り切りました。

さて、二〇〇五年に音楽配信サービス「iTunes」と契約を結んでから、状況が変わってきました。会社はベンチャーキャピタル(ベンチャー企業に投資する会社)からも出資を受け規模も拡大し、インターネット上の音楽メディア開発およびネットプロモーションに強い企業であることを認知されるようになり、さまざまな分野に仕事が広がるようになったのです。

売り上げが上がると、単純な僕は「儲かってきたぞ! もうそろそろちょっと贅沢していいんじゃない?」と思ったのです。人間、何かを達成したら、ご褒美が欲しくなりますよね。一生懸命、睡眠時間を削って東奔西走してきた僕に、そして僕についてきてくれる若い社員たちに聞くと異口同音に「広いオフィスに移りたい!」と即答、僕も同感でした。そこで、不動産賃貸情報をかき集め、新宿一丁目から五丁目に引っ越しました。

今度は十階建ての見晴らしのいいビルの七階のオフィス。前のオフィスの四倍の広さ! なんという解放感! 一ヵ月、3ケタ万円の家賃はかなりの贅沢ですが、いけいけどんどんの会社の勢いに乗じて、なんとかなるものだと気持ちも大きくなっていました。

しかし、身の丈に合わない贅沢なオフィスは、やがて会社をさらに崖っぷちに追いやることになるのです。

なぜ、立派なオフィスが身の丈に合わなかったのか?
どうすれば、身の丈に合わせられるのか?

その答えは、  『崖っぷち社長が教える! ピンチを乗り切る「なぜ?」「どうする?」の使い方』 の106~109ページをご覧ください。

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